主催: 日本知能情報ファジィ学会
会議名: 第34回ファジィシステムシンポジウム
回次: 34
開催地: 名古屋大学
開催日: 2018/09/03 - 2018/09/05
道路は,我々の生活にとって欠かせないインフラ設備であり,その維持管理の責務は重大である.道路の維持管理は,巡視員が定期的に目視で道路の変状を確認することで行われており,我々の生活の安心安全を担保している.しかし,定期巡視は,人が実際に現場に赴き,膨大な範囲の道路地物を確認するため,非常にコストがかかる問題が指摘されている.一方,現在,レーザ計測機器の発達に伴って,MMS,UAV,地上設置型レーザ,航空レーザ等により地上の3次元形状を点群データとして計測する手段が多様化している.そのため,道路の維持管理業務への点群データの適用が期待されている.点群データは道路の3次元形状を精緻に計測することができるため,2時期の点群データから差分を抽出することで,道路の変状の抽出が可能であると考えられる.そこで,本研究では,道路地物を対象として2時期の点群データから差分を抽出する手法を提案する.