主催: 日本知能情報ファジィ学会
会議名: 第34回ファジィシステムシンポジウム
回次: 34
開催地: 名古屋大学
開催日: 2018/09/03 - 2018/09/05
大規模災害時には、多数の避難所が開設されるとともに,避難生活も長期化することが予想され、それぞれの避難所に、絶えず必要な量の食料を供給し続けることが必要とされる.しかし,2016年に発生した熊本地震では、一部の避難所に救援物資が集中してしまい,必要な場所に十分な救援物資が行きわたらない一方で,劣化した大量の食料が破棄されたことが報告されている.このように,実際の災害時には,混乱のなかで情報を一元管理し,必要な場所に必要な救援物資を送るためのプランニングを行うことは現実的ではなく,救援物資を如何にして,必要とされる場所に必要とされる時間に届けるかは,早急に解決しなければならない重要な課題の一つとなっている.この問題に対し,本研究では,アリがコロニーを維持するために用いているとされるアルゴリズムを応用し,各避難所の情報を,単なるスカラー値としてボランティアに提示する分散型システムを提案する.また,提案したシステムを用いることで,情報を管理する中央集権型のシステムを用いることなく,非常に簡単な仕組みで,必要とされる場所に必要とされる時間に救援物資を届けることが可能となることをシミュレーションにより示す.