主催: 日本知能情報ファジィ学会
会議名: 第34回ファジィシステムシンポジウム
回次: 34
開催地: 名古屋大学
開催日: 2018/09/03 - 2018/09/05
組織標本解析は,組織病理学の分野において疾患の原因究明や治療法の確立のための重要な作業である.一般的に,生検により採取された病理組織は細胞核の大きさや形状,位置関係といった組織性状に基づいて組織の良悪や疾患の進行度が評価される.しかしながら,同じ進行度に分類された病理標本であっても,各患者によって発現遺伝子のパターンは異なる場合がある.すなわち,病理組織画像上で同じ進行度とされたものの中にもサブタイプが存在する可能性がある.テイラーメイド医療の観点からもサブタイプの発見と原因遺伝子の特定は非常に重要となる.そこで本研究では,病理画像から得られる特徴量とゲノミクスデータを用いて,サブタイプ特定と原因となる遺伝子の特定を試みる.ここではその基礎検討として,Glioblastomaの病理画像を対象とし,筆者らにより決定された疾患度分類に関する画像特徴量用いてクラスタ分析を行った.実験の結果,同一進行度に属する病理画像からサブタイプの存在の可能性が明らかとなった.