鶴見大学歯学部口腔顎顔面放射線・画像診断学講座特任教授 東京慈恵会医科大学客員教授
2018 年 30 巻 1 号 p. 3-35
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顎関節脱臼の徒手整復法はすでに述べたように紀元前のEdwin Smith Papyrusに始まっており,古くからある疾患である。これに対する整復法は種々にわたり,患者の前から整復するHippocrates法,後ろから行うBorchers法,耳をつかんで持ち上げる方法,コルクなどの梃子を利用する方法,殴打による方法などが報告され,その解剖学的所見も提示された。一方では,脱臼出現時の症状も細かく観察され,脱臼の分類も行われた。また整復後の繃帯法が広く使われたようである。
顎関節研究会誌
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