岩石鉱物鉱床学会誌
Online ISSN : 1883-0765
Print ISSN : 0021-4825
ISSN-L : 0021-4825
生野層群中にみられる玄武岩質岩の希土類元素と微量成分について
西村 進池田 隆森下 茂治
著者情報
ジャーナル フリー

1976 年 71 巻 12 号 p. 374-378

詳細
抄録

生野層群中にみられる中生代火成作用の玄武岩質岩の希土類7元素(La, Ce, Sm, En, Tb, Yb, Ln)とBa, Co, Cr, Hf, Sc, Thを中性子放射化分析により,また, Uをフィツヨン・トラック法で求めた。微量元素の存在の仕方は岩石学の問題とくに熔岩の生成についての一つの手掛を与えてくれる。生野層群は流紋岩質,安山岩質,岩石,頁岩と凝灰岩の互層,デレシ岩より成り立っている。玄武岩質岩は生野層群の熔岩床と生野層群に貫入する岩脈がみられる。これらの岩床はアルカリ岩系で,岩脈は高アルミナ岩系である。その中に含まれる微量成分について考察を加えた。

著者関連情報
© 日本鉱物科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top