日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃底腺ポリープはHelicobacter pylori除菌後に発生しうる
岡野 明浩高鍬 博松林 祐司
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2009 年 51 巻 3 号 p. 416-420

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抄録
家族性大腸腺腫症を有さない特発性胃底腺ポリープの病因は明らかでない.しかしながら,胃底腺ポリープの発生はHelicobacter pylori感染のない正常胃粘膜に関係している.われわれは胃底腺ポリープがH. pylori除菌後に新たに発生した2症例を報告する.その2患者にはH. pylori関連の胃潰瘍が生じた.H. pylori除菌治療が行われ,成功した.プロトンポンプ阻害薬の長期の内服はしていなかった.除菌後の経過観察の上部消化管内視鏡検査で,それぞれの患者の胃穹隆部に胃底腺ポリープの発生を認めた.胃底腺ポリープはH. pylori感染によって,そのサイズの縮小が観察されうる.逆に,われわれの症例は胃底腺ポリープはH. pylori除菌によって発生しうることを示した.
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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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