日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
Helicobacter pylori除菌が著効を呈したCap polyposisの1例
高尾 美幸橋本 貴司阪口 正博馬嶋 和雄
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ジャーナル オープンアクセス

2009 年 51 巻 5 号 p. 1323-1328

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抄録

症例は55歳女性で主訴は粘血便・下痢.大腸内視鏡検査では,直腸に頂部に白苔を有する多発する隆起性病変を認めた.生検で白苔にはフィブリンの析出が目立ち,粘膜固有層に炎症細胞浸潤を認め,Cap polyposisと診断した.H. pylori陽性にて除菌療法を施行し,すみやかな症状の消失と隆起の消失を認めた.Cap polyposisに対するH. pylori除菌療法はこれまで12例に施行されたにすぎず,貴重な症例と考える.

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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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