日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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原著
午後施行する上部消化管内視鏡検査の可能性
土岐 真朗山口 康晴高橋 信一
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2010 年 52 巻 1 号 p. 21-27

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抄録
目的:上部消化管内視鏡検査は,通常,長い絶食後行われているが,基礎疾患をもつ症例や高齢者にとっては偶発症の潜在的なリスクになる.そこでわれわれは,朝食を通常通り朝9時までに摂取し,昼食を摂らず午後3時から4時の間にEGDを施行する内視鏡検査(午後内視鏡)の可能性について検討した.
方法:EGD時の胃内食残渣の状態を4つに群別し,検査困難群の関連因子を明らかにするため,患者背景について詳細に検討した.
結果:(1)糖尿病患者で,末梢神経障害が強いあるいは透析を要する症例,(2)朝食摂取後から検査までの時間が7時間未満の症例,(3)検査までの飲水量が400ml未満の症例で検査困難例が認められた.上記3つの条件の除外を追加し,前向き検討を133例で行った結果,132例(99.2%)で検査可能であった.
結語:午後内視鏡の実用化は可能であることが明らかになった.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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