IIc型早期胃癌に伴う播種性骨髄癌症の1例

木下 晃吉; 穂苅 厚史; 中尾 裕; 高倉 一樹; 小林 剛; 二上 敏樹; 須藤 訓; 根岸 道子; 田尻 久雄

doi:10.11280/gee.52.44

症例

IIc型早期胃癌に伴う播種性骨髄癌症の1例

木下晃吉, 穂苅厚史, 中尾裕, 高倉一樹, 小林剛, 二上敏樹, 須藤訓, 根岸道子, 田尻久雄

著者情報

キーワード: 早期胃癌, 播種性骨髄癌症

ジャーナルフリー

2010 年 52 巻 1 号 p. 44-50

DOI https://doi.org/10.11280/gee.52.44

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抄録

症例は57歳，男性．労作時呼吸困難，黒色便を主訴に，当科を受診．上部消化管内視鏡検査にて，胃前庭部に露出血管を伴うIIc様病変を認め，内視鏡的止血術を施行した．入院時より播種性血管内凝固（DIC）の状態であり，骨シンチにて全身骨にびまん性転移を認めた．DICの加療を行うも，全身状態が急速に悪化し，入院後第19病日に永眠された．病理解剖にて，IIc型早期胃癌に伴う播種性骨髄癌症と診断された．

責任著者(Corresponding author)

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