日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
内視鏡的クリッピング止血をおこなった新生児出血性胃潰瘍の2例
後藤 善則土山 寿志平野 桂早稲田 洋平三輪 一博山田 真也金子 佳史石川 暢己大森 俊明島崎 英樹
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2010 年 52 巻 1 号 p. 38-43

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抄録
吐血を主訴に搬送された新生児2例に対し全身麻酔下で緊急上部消化管内視鏡検査を行った.出血性胃潰瘍を含む胃粘膜病変を認め,露出血管をクリッピングし止血し得た.内視鏡治療の有用性が示されたが,実施にあたり慎重な内視鏡操作と新生児特有の工夫が必要であった.安全性の向上に細径内視鏡及び周辺処置具の開発,改良が待たれる.また,患児の重症度に対応した集学的治療が速やかに行われる体制が重要である.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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