日本消化器内視鏡学会雑誌
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手技の解説
被験者に優しい健診内視鏡検査
井上 和彦藤澤 智雄千貫 大介串山 義則
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2010 年 52 巻 2 号 p. 274-277

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抄録
松江赤十字病院人間ドックにおける上部消化管内視鏡検査では通常径の経口内視鏡スコープを用い,原則鎮静剤は用いていない.内視鏡検査と胃レントゲン検査の選択については被験者の自由としているが,内視鏡検査受検率は90% と非常に高い.被験者に優しい健診内視鏡検査を行うためには良好な医師―被験者関係が必須であり,被験者にとっては内視鏡検査は日常的なものではないことを再認識する必要がある.検査の実際ではまず食道入口部の滑らかな通過に神経を集中すべきである.検査施行中の被験者に対して声をかけ続けることで安心感が生まれ,被験者を誉める「言葉の麻酔」も効果的と思われる.また,被験者の体に力が入っている時には検査医あるいはコメディカルが肩に手をおくなどの対応も効果的であろう.今後,経鼻内視鏡が普及し,また,鎮静剤を使用する施設も増えると予想されるが,被験者に対する基本姿勢は普遍的なものと思われる.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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