日本消化器内視鏡学会雑誌
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肝細胞癌に対する腹腔鏡下ラジオ波焼灼術の有用性の検討~人工腹水併用経皮的ラジオ波焼灼術との比較~
広岡 昌史木阪 吉保上原 貴秀石田 清隆熊木 天児渡部 祐司村上 英広阿部 雅則日浅 陽一松浦 文三恩地 森一
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2010 年 52 巻 2 号 p. 278-285

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抄録
目的:肝表面に存在する肝細胞癌(HCC)は,深部に比べ局所療法後の再発率が高い.さらに消化管や胆嚢に近接する場合,穿孔などの重篤な合併症の危険性がある.肝表面に存在するHCCの局所療法では重篤な合併症を避けるために人工腹水併用経皮的ラジオ波焼灼術(PRFA)や腹腔鏡下ラジオ波焼灼術を行う.本研究はこれらの2つの方法の有用性と安全性を評価することを目的とした.
Methods:対象は74症例86結節(男性48例,女性26例.平均年齢68.5±8.0歳).人工腹水併用PRFAは37症例44結節,LRFAは37症例42結節に行った.
Results:両群で背景因子に有意差は無かった.治療回数はLRFA(1.0±0.0)が有意にPRFAより少なかった(2.1±1.0,P<0.001).特に2cm以上の結節ではLRFAではすべての結節で治療が1回で完遂できたのに対しPRFAでは2.2±1.0回を要した.焼灼域は有意にLRFA施行結節が広かった.
Conclusion:LRFAは特に2cm以上の肝表在結節で有効な治療である.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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