日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
ESD術中に,逆たこつぼ型心筋障害を来たした早期胃癌の1例
木田 肇山賀 雄一森澤 利之宮島 真治岡野 明浩大花 正也沖永 聡久須 美房子中村 武史高鍬 博
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2010 年 52 巻 6 号 p. 1541-1548

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抄録
患者は60歳代,男性.早期胃癌に対するESD目的で入院.ESD術中に穿孔を生じたが治療を継続,経過中に心電図モニターで,著明なST低下を認めた.急性心筋梗塞の疑いで緊急心臓カテーテル検査を施行,逆たこつぼ型心筋障害と診断した.本症例はESD術中穿孔による気腹や,長時間の治療による過大な身体的ストレスが心筋障害の誘因と考えた.たこつぼ型心筋障害はESDを行う際,周知しておくべき病態の一つと考えられた.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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