抄録
乳幼児健診は,子どもたちの発育を経過観察していく上で重要な健診の一つであり,多職種の従事者が参加しそれぞれの専門性に見合った役割を果たす事で,子どもたちの健やかな成長をサポート している.その中での療法士の役割は,発達指標の確認や保護者への発達過程の説明・相談対応等のサ ポート・早期療育への橋渡しが主たるものである.今回,作業療法士として健診事業に参加して得た経験を基に,各年齢帯での評価のポイントや保護者との関わりについて述べ,「“作業療法士”が健診事業において果たす事のできる役割」に関して,私的な意見であるが紹介させて頂きたい.