日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
胃穿破をきたした脾膿瘍の1例
稲葉 宏次金沢 憲由工藤 由美和田 勲米山 和夫藤井 公生星野 孝男渡部 博之小坂 崇眞壁 有美藤島 裕耕滝川 康裕鈴木 一幸
著者情報
キーワード: 脾膿瘍, 胃穿破, 内視鏡治療
ジャーナル フリー

2010 年 52 巻 6 号 p. 1563-1569

詳細
抄録
症例は43歳の男性.発熱と左側の側腹部,季肋部,背部の疼痛の持続を主訴に近医より紹介となる.腹部超音波検査ならびにCT検査で脾膿瘍と診断され,上部消化管内視鏡検査で脾膿瘍の胃穿破が確認された.抗菌薬投与に加え,ENBDの手技を用いて内視鏡下に穿破部より膿瘍腔へドレナージチューブを留置したところ解熱が得られ,症状も消失し,退院となった.起因菌の同定ならびに治療に対し内視鏡的ドレナージ術が有用であった.胃穿破を確認し得た脾膿瘍の報告はほとんどなく極めてまれと考えられ報告する.
著者関連情報
© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top