抄録
1992年にVilmannらが膵腫瘍に対する超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-guided fine-needle aspiration:EUS-FNA)を,同年Grimmらが膵仮性嚢胞に対するEUS下経消化管的ドレナージ術を報告して以来,EUS下穿刺術を応用した診断・治療は「Interventional EUS」と称されるようになり,その有用性と安全性から欧米を中心に普及した.本邦でも2000年代に入り胆膵疾患の専門施設を中心に徐々に施行されるようになり,現在ではその有用性と安全性が評価されつつある.膵疾患の診療においても,診断から治療まで様々な臨床応用が可能になり,検体採取の手段(穿刺吸引生検など),注入の手段(EUS下腹腔神経叢融解術など),ドレナージの手段(EUS下膵仮性嚢胞ドレナージ術,EUS下胆道ドレナージ術など)としてInterventional EUSが施行されている.本法は様々な可能性を持つ内視鏡手技であり,特に「難治」癌である膵癌診療においてはさらなる展開・発展が期待されている.