日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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手技の解説
造影EUSのコツ
北野 雅之工藤 正俊
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2011 年 53 巻 1 号 p. 76-86

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抄録
低音圧にて二次性高調波信号を発生する第二世代超音波造影剤ソナゾイドの登場により,EUS領域においても血流評価による診断が可能となった.造影EUSはOLYMPUS-ALOKA社製スコープを使用し,ドプラのアーチファクトを少なくし実際の径に近い血管像を描出するeFLOWモード,造影剤からの信号を高感度に検出し実質染影が行える造影ハーモニックモード(E-PHDモード)を用いる.観察対象はできるだけ接近した状態となるようにスコープの位置を決定してから観察する.造影ハーモニックイメージングでは造影10-20秒後は病変内に流入する血管像が観察され,その後,実質の染影像が認められ,膵管,胆管,周辺組織との明瞭なコントラストが得られる.胆膵領域では,小病変の存在および鑑別診断に有用であり,特に腫瘍部と非腫瘍部の識別が容易となる.GISTでは,特徴的な腫瘍内血管像が観察される.また,リンパ節腫大の良悪性診断にも有用である.元来,高分解能であるEUSに微小循環動態像,実質染影像が観察可能となり,消化器領域の画像診断がさらに向上すると期待される.
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© 2011 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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