日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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原著
アフタを呈したClostridium difficile腸炎の臨床的検討
上田 渉, 有本 雄貴, 田中 敏宏, 小谷 晃平, 松井 佐織, 佐野 弘治, 久保 勇記, 井上 健, 青木 哲哉, 大川 清孝
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2011 年 53 巻 8 号 p. 1991-2000

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抄録
C.difficile腸炎(C.difficile colitis,以下CDC)の内視鏡像としては偽膜形成がよく知られているが,実際のCDCの内視鏡像は多彩である.偽膜のみにとらわれるとCDCの診断を誤る可能性がある.今回われわれはCDC 410例中,内視鏡像を検討できた21例において,偽膜群5例,アフタ群9例,その他7例を認めた.偽膜を伴わないアフタ様びらん(以下アフタ)のみを呈するCDCの報告は少なく,今回その意義について検討した.
アフタ群は偽膜群に比較して臨床症状が軽度で,炎症所見も軽かった.すなわちアフタ群はCDCのなかの軽症例であると考えられた.病歴からCDCの可能性がある場合,内視鏡像がアフタのみであったとしても嫌気性培養やC.difficileのトキシンも検査することが,その後の診断,治療に有用であると考えられた.
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© 2011 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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