日本消化器内視鏡学会雑誌
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経験
胃瘻カテーテル交換後確認における経胃瘻カテーテル内視鏡(PEGスコープ)の有用性
草間 龍一吉野 浩之
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2012 年 54 巻 1 号 p. 57-63

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抄録

胃瘻患者の増加に伴いカテーテル交換時の誤挿入が大きな問題となっている.このため確実な交換後の確認が求められるが,一方でより簡便な確認法が求められている.経胃瘻カテーテル内視鏡(PEGスコープ)によるカテーテル直接確認法を検討した結果,適切な補器を用いることで,カテーテル内部ストッパーが確認可能であった.また,着色液体回収法との比較では,着色液体回収法の陰性例に対しても有用であった.以上より,PEGスコープは交換後確認として非常に有用であり,今後,交換後確認法の一つとしてPEGスコープを加えたガイドライン整備が必要と考えた.

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© 2012 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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