日本消化器内視鏡学会雑誌
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アンケート調査からみた診療所の内視鏡感染対策
星野 洋後藤 秀実
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2012 年 54 巻 1 号 p. 73-79

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抄録

【目的】診療所における内視鏡感染対策の現状を知り,その問題点を明らかにすることである.【方法】名古屋大学消化器内科同門会に所属し診療所開業している180名に対しアンケート調査を行った.【結果】内視鏡実施施設;99施設,内視鏡件数;月平均34件.洗浄消毒ガイドライン(GL)を読んだことがある;57%.消毒薬;グルタラール48%,電解酸性水29%.スコープの適切な洗浄消毒を行っている施設;65%.生検鉗子;再生89%,ディスポ11%,再生鉗子を超音波洗浄・滅菌して再使用している施設;22%.検査時の着用率;手袋76%,マスク29%,ゴーグル・防水エプロン10%以下.GLを既知の施設;未既知の施設に比し有意に適切なスコープの洗浄・消毒を施行.【結論】内視鏡の感染対策を進めていく上での課題としてGLの周知と理解が重要である.

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© 2012 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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