日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
経カテーテル的動脈塞栓術にて止血できた,内視鏡的乳頭括約筋切開後の遅発性出血の1例
渥美 裕之古松 了昭桐山 勢生熊田 卓谷川 誠久永 康宏曽根 康博豊田 秀徳金森 明荒川 恭宏
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2012 年 54 巻 3 号 p. 460-465

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抄録
症例は,88歳男性で黄疸の精査のため紹介され入院となった.入院時の血液生化学検査より閉塞性黄疸と診断しERCPで総胆管に閉塞を認めEST,IDUS,ENBDを行った.一週間後に結石除去のためERCPを施行した.その際に,乳頭の切開部より出血を認めた.内視鏡的に止血できずTAEにて止血を行った.TAEにおける塞栓物質は1度目に金属コイルを用いたが止血不十分であったため2度目はヒストアクリルを用いて止血が得られた.EST後の出血に対して,内視鏡的な止血術が困難な場合には,TAEは有用な止血法であり,ヒストアクリルは有効な塞栓物質の一つと考えられた.
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© 2012 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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