抄録
症例は,88歳男性で黄疸の精査のため紹介され入院となった.入院時の血液生化学検査より閉塞性黄疸と診断しERCPで総胆管に閉塞を認めEST,IDUS,ENBDを行った.一週間後に結石除去のためERCPを施行した.その際に,乳頭の切開部より出血を認めた.内視鏡的に止血できずTAEにて止血を行った.TAEにおける塞栓物質は1度目に金属コイルを用いたが止血不十分であったため2度目はヒストアクリルを用いて止血が得られた.EST後の出血に対して,内視鏡的な止血術が困難な場合には,TAEは有用な止血法であり,ヒストアクリルは有効な塞栓物質の一つと考えられた.