抄録
27歳女性.心窩部痛にて受診.血液生化学的検査,画像所見より石灰乳胆汁の総胆管への流出と診断し,内視鏡的胆管ドレナージ(EBD)を施行.胆管プラスチックステント留置時に石灰乳胆汁の排出が確認され,胆管造影では総胆管結石も確認された.しかし第2病日,ステント閉塞による黄疸の悪化のため,内視鏡的乳頭括約筋バルーン拡張術(EPBD)を行い,残存していた石灰乳胆汁と総胆管結石を除去した.後日待機的に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し,胆嚢内に結石とそれに付着する練り歯磨き状の石灰乳胆汁を認めた.若年者に発症した石灰乳胆汁による閉塞性黄疸に対し,EPBDによる除去術が奏功した1例を経験したので報告する.