日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
内視鏡的ステント留置により胆管膵管瘻が閉鎖した慢性膵炎の1例
門 輝大島 忠水口 靖文岡野 尚弘熊谷 純一郎鎮西 亮塩屋 雄史笹島 圭太高屋 俊樹甲嶋 洋平
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2013 年 55 巻 9 号 p. 3116-3122

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抄録
症例は47歳の男性.アルコール性の慢性膵炎にて通院中だった.入院数日前より心窩部痛が出現し,軽快しないため緊急入院となった.血液検査で肝胆道系酵素とアミラーゼの上昇を認め,腹部造影CT検査では膵仮性嚢胞と嚢胞内の動脈瘤を認めた.また膵内胆管の狭窄とその上流の拡張も認められた.動脈瘤に対して経カテーテル的コイル塞栓術を施行して,引き続き閉塞性黄疸に対してPercutaneous Transhepatic Biliary Drainage(以下PTBD)を施行した.後日のERCPで膵頭部主膵管と膵内胆管に狭窄を認めた.選択的膵管造影により瘻孔を介して胆管が描出され,胆管膵管瘻と診断した.胆管と膵管にステントを留置し,外来で1~2カ月ごとにステント交換を繰り返した.発症13カ月後には胆管膵管両方の狭窄が改善し,胆管膵管瘻を認めなくなったため,ステントを抜去した.半年経った現在でも再発なく経過している.内視鏡的ステント留置により胆管膵管瘻が閉鎖した稀な症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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