日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
Multiple Lymphomatous Polyposis型回腸MALTリンパ腫の1例
柴田 喜明岡田 夢永井 俊彦
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2014 年 56 巻 10 号 p. 3644-3649

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抄録
症例は73歳男性.便通異常のため全大腸内視鏡検査を行い,回腸末端に多発するイクラ状小隆起性病変を認め,Multiple lymphomatous polyposis(MLP)の形態を呈していた.生検組織の免疫組織学的検討および全身検索の結果,回腸原発Extranodal marginal zone B-cell lymphoma of mucosa-associated lymphoid tissue(MALTリンパ腫),Lugano国際会議分類stage II1と診断した.回盲部切除および回腸部分切除術を行ったが,腸間膜リンパ節に広範な浸潤を認めたため,術後補助化学療法を行った.7年が経過し寛解を維持している.MLP型小腸MALTリンパ腫は稀な疾患であり,その内視鏡像や治療法,長期予後など不明な点も多いため,貴重な症例と考え報告した.
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© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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