抄録
消化器内視鏡として初めてレーザー光源を用いた新世代内視鏡システムLASEREO(富士フイルム社)が開発された.本システムは410nmと450nmの波長を有する2つのレーザーおよび蛍光体により,白色光観察および狭帯域光観察であるBlue Laser Imaging(BLI)やBLI-brightが可能である.BLIは,近接観察や拡大観察において病変表面の微小血管や微細構造を観察するのに適している.一方で遠景観察においては,BLIより明るいBLI-brightが有用であり白色光に比し病変の視認性が良好となる.BLIの大腸腫瘍における診断については多施設共同研究にてNBI分類である広島分類や佐野分類を用いて診断することが可能であることを報告している.さらに,当科にて腫瘍性・非腫瘍性病変を含む大腸病変314病変について臨床病理学的検討を行ったところ正診率は全体で84.3%,長径20mm未満の病変で92.1%ときわめて良好であった.BLIを用いた大腸腫瘍診断の手技の特徴としては,surface patternの描出が特に鮮明であり診断に有用である.