日本消化器内視鏡学会雑誌
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経験
高濃度ポリエチレングリコール腸管洗浄剤を用いた大腸内視鏡検査前処置の負担軽減
吉田 直久内藤 裕二小木曽 聖廣瀬 亮平稲田 裕半田 修小西 英幸八木 信明柳澤 昭夫伊藤 義人
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2014 年 56 巻 11 号 p. 3810-3815

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抄録

【目的】大腸内視鏡検査における高濃度ポリエチレングリコール(PEG)であるモビプレップ®の服用量減少の検討を行った.【方法】対象患者は前日に検査食,ピコスルファートナトリウム20mlを,当日はモビプレップ®1L+水0.5Lを服用した.洗浄時間,内視鏡的洗浄度,服用前後の血液検査を検討した.なお従来PEG服用123名を比較対象とした.【結果】モビプレップ®投与111名において平均洗浄時間は165±53分であり従来PEGの192±72分に比し有意に短時間であった.良好な内視鏡的洗浄度が得られた割合は右側結腸で85.8%であった.血液検査で投与後血清Cl値の有意な低下を認めた.【結語】モビプレップ®は前日の検査食,緩下剤を併用することで服用量を減量しえた.

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© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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