PEG造設を施行した65歳以上の481人(男性/女性;246/235,平均年齢は80.3歳)を対象として調査を行った.なお,単一施設における後方視的な調査であり,結果と解釈は制限されたものである.PEG造設の適応疾患は脳血管障害が232例(48.2%)で最多であった.本人からPEG造設の同意取得できた症例は18例(3.7%)で,「寝たきり」は468例(97.3%)であった.高齢者に対するPEG造設は,本人の意志に関わらず施行されていた可能性があった.リビングウィルについて国民レベルで議論すべきである.