日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
ESDにて切除した食道原発悪性黒色腫の1例
大須賀 崇裕佐川 保佐藤 康裕中村 とき子藤川 幸司高橋 康雄武田 広子堀口 拓人加藤 淳二
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2014 年 56 巻 7 号 p. 2156-2162

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抄録
症例は70歳男性.前医で食道メラノーシスのフォローアップ目的に上部消化管内視鏡検査が施行され,生検にて悪性黒色腫が疑われたため当院紹介となった.リンパ節転移,遠隔転移がないことを確認し,全生検目的にESDを施行した.組織学的にメラニン顆粒を含む異型細胞が基底層から上皮,粘膜固有層へ浸潤する像(junctional activity)を認め,免疫染色所見と併せて悪性黒色腫と診断した.深達度LPM,断端陰性,脈管侵襲陰性であった.追加外科切除を勧めたが患者の強い希望で,無治療で経過観察中である.術後15カ月が経過したが再発所見は認めない.本症例は食道メラノーシスのフォローアップ中にごく早期に発見された食道原発悪性黒色腫をESDにて切除した稀な症例と考えられた.
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© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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