抄録
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)について,内視鏡の種類,挿入体位,穿刺位置,造設方法と使い分けを解説した.造設法はカテーテルが口腔咽頭を経由するかで分けられ,「Pull/Push法」は「upward」,「Introducer法」は「downward」である.咽頭MRSA保菌者や頭頸部・食道などに腫瘍を有する場合などは細菌や腫瘍細胞のimplantation防止のためIntroducer法を選択,胃壁固定が困難な場合はPull/Push法を選択する.
胃壁固定は全例でできる限り行いたい.穿刺の安全性向上の他,早期の抜去事故発生時に重症腹膜炎への進展を回避することができる.
Complicationについては,内視鏡医に必要なものを中心に紹介した.出血,他臓器穿刺,肺炎,腹膜炎,麻痺性イレウス,気腹,瘻孔感染についてである.また,カテーテル交換時の誤挿入と栄養剤誤注入について診断と防止策を述べる.