日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ISSN-L : 0387-1207
症例
十二指腸壁に埋没した逸脱胆道ステントを,アルゴンプラズマ凝固法による切断にて安全に抜去し得た1例
細野 智子鳥居 惠雄黒住 真由美中村 一貴山東 剛裕見島 裕之松本 直也傍島 淳子
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2015 年 57 巻 4 号 p. 1184-1190

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抄録
症例は63歳女性.膵頭部癌による閉塞性黄疸に対して,他院でpartially-covered SEMSを留置された.留置後約170日でステント閉塞され,fully-covered SEMSをstent-in-stentで留置,当院緩和ケア科へ転院となった.約4カ月後に胆管炎で当科紹介となった.ステントは乳頭から逸脱し,対側十二指腸壁に埋没しており,APCにてステントを約半周焼灼切断,把持鉗子で愛護的に牽引抜去することが可能であった.stent-in-stentで留置されたSEMSの逸脱例において,逸脱部が長く,抜去が困難・危険な場合に,APCによるステント切断は有用である可能性が示唆された.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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