抄録
症例は63歳女性.膵頭部癌による閉塞性黄疸に対して,他院でpartially-covered SEMSを留置された.留置後約170日でステント閉塞され,fully-covered SEMSをstent-in-stentで留置,当院緩和ケア科へ転院となった.約4カ月後に胆管炎で当科紹介となった.ステントは乳頭から逸脱し,対側十二指腸壁に埋没しており,APCにてステントを約半周焼灼切断,把持鉗子で愛護的に牽引抜去することが可能であった.stent-in-stentで留置されたSEMSの逸脱例において,逸脱部が長く,抜去が困難・危険な場合に,APCによるステント切断は有用である可能性が示唆された.