日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
胃癌術後に発症したbiliary cast syndromeの1例
松原 悠齋藤 博哉網塚 久人巽 亮二好崎 浩司坂本 淳佐藤 龍前本 篤男木村 圭介太田 智之
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2015 年 57 巻 4 号 p. 1177-1183

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抄録
症例は59歳男性.胃癌のため幽門側胃切除及び胆嚢摘出術を施行しRoux-en-Y吻合で再建を行ったが,退院1カ月目に急性胆管炎を発症し再入院となった.腹部エコーで肝門部と左右肝内胆管内に不整形な高エコー像を認め,またMRCPでも同部位に不整形な陰影欠損像を認めた.術後再建のため内視鏡的ドレナージが不能であり,経皮経肝的にドレナージを施行した.経皮経肝胆道鏡では,胆管内に黒色粘稠組織の充満を認めた.その後胆道鏡で内容物の除去を行ったが,内容物はビリルビンやcollagen tissueを含む慢性炎症組織が混在したものであり,胃癌術後に発症したbiliary cast syndromeと診断した.肝移植に伴わないbiliary cast syndromeという稀な症例を経験したので報告する.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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