日本消化器内視鏡学会雑誌
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手技の解説
除菌後発見胃癌の質的診断と範囲診断のコツ-特にNBI拡大内視鏡について-
八木 一芳坂 暁子野澤 優次郎中村 厚夫二村 聡
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2015 年 57 巻 4 号 p. 1210-1218

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抄録
除菌後発見胃癌の特徴は以下の3つである.まず胃炎様の粘膜模様を有し,範囲が不明瞭なことが多いことである.次に一見胃炎様であるが背景粘膜とは異なる模様を有する部分が領域を持って存在することである.すなわち領域を示す,という癌の特徴は観察できる.3つ目はNBI拡大内視鏡観察で軽微ながらも「形状不均一」と「方向性不同」を示すwhite zoneによる粘膜模様領域を観察できる点である.除菌により背景粘膜はより規則的な模様と配列を呈する傾向がある.それらと比較すると「形状不均一」と「方向性不同」を示す領域は癌と比較的容易に診断できる.以上の3つの特徴をつかんで内視鏡観察を行うのが範囲診断を含めての診断のコツである.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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