肝臓
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症例報告
胃静脈瘤の治療後にインターフェロン療法を施行し著効が得られたChild-Pugh class BのC型肝硬変の1例
佐藤 明足立 香代石井 俊哉山口 雅代小林 美佳林 幹人田端 美弥子野元 雅仁二階 亮
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2008 年 49 巻 7 号 p. 307-313

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抄録
症例は52歳,男性.C型肝硬変のため近医で肝庇護剤により加療中,2005年AFPの上昇あり当院に紹介となった.画像検査で肝細胞癌は認めなかったが,内視鏡検査で軽度の食道静脈瘤と胃静脈瘤(Lgf:F3, RC-)を認めた.腹水,脳症は認めず,T. Bilの軽度上昇とプロトロンビン(PT)活性の低下がみられChild-Pugh(CP)scoreは8点であった.HCV-genotype 2a, RNA量は低値であったため,BRTOにて胃静脈瘤を治療後,IFN-β 600万単位連日後300万単位週3回を計32週間投与した.投与終了後1年を経過しHCV-RNAの持続陰性化とともに,T. Bil, PT活性は改善しCP scoreは5点となっている.静脈瘤を伴う進行したC型肝硬変でもgenotype,ウイルス量によってはIFN治療を検討すべきであると考えた.
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© 2008 一般社団法人 日本肝臓学会
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