抄録
症例は85歳,男性.早期胃癌EMR後の経過観察のため上部消化管内視鏡検査を施行し,上切歯列から37-38cmの食道前壁に25mm程度の不整な発赤陥凹性病変0-IIcを認めた.生検にてadenocarcinomaの結果であり,ESDを施行した.病理結果は,Lt,0-IIc,adenocarcinoma,pT1a-MM,ly0,v0,pHM0,pVM0,stage 0であった.食道腺癌の発生母地としてはBarrett粘膜由来がほとんどであるが,本症例は非Barrett食道腺癌で稀な病変であった.