日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ISSN-L : 0387-1207
症例
全生検目的のEMRにて診断された直腸肛門部悪性黒色腫の1例
間島 行則廣岡 知臣久松 美友紀平位 暢康上田 栄寿土細 工利夫廣岡 大司内間 恭武原田 博史川野 潔
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2015 年 57 巻 6 号 p. 1385-1391

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抄録
症例は83歳,女性.血便精査目的に下部消化管内視鏡検査を施行したところ,下部直腸に茶褐色調の亜有茎性ポリープを認めた.悪性黒色腫の可能性も考慮し,全生検による診断目的にEMRを施行した.免疫組織化学を含む病理組織学的検査で悪性黒色腫と診断された.転移病巣を認めないことを確認した後,EMRから2週間後には腹会陰式直腸切断術を行った.手術標本に腫瘍遺残,リンパ節転移は認めなかった.術後2年6カ月経過した現在も無再発生存中である.直腸肛門部悪性黒色腫は頻度が低く,診療指針の標準化が未だ行われておらず,本報告を含め症例の蓄積が期待される.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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