日本消化器内視鏡学会雑誌
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原著
縦隔病変に対するEUS-FNAの有用性および経気管支的肺生検との相補的利用
久保 公利小野寺 学曽我部 進小田 寿宮城島 拓人高橋 達郎桒谷 将城
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2015 年 57 巻 7 号 p. 1467-1476

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抄録
【背景・目的】縦隔病変に対するEUS-FNAは,この20年で診断におけるその有用性が報告されてきた.一方で,経気管支的肺生検(TBLB)も肺癌診断においてその役割を果たしてきた.われわれは,縦隔病変に対するEUS-FNAの有用性を再検証するとともに,肺癌診断におけるTBLBとの位置づけを明らかにすることを目的に本検討を行った.【方法】2010年5月から2012年3月までの間,当院においてEUS-FNAを施行した102病変・102症例(縦隔病変,52;膵病変,40;その他,10)のうち,縦隔病変を有する52例・52病変を対象とし,後方視的にTBLBの結果と合わせて解析をおこなった.【結果】全病変におけるEUS-FNAの診断率は100%(52/52),細胞採取率は100%(52/52),組織採取率は98%(51/52)であった.肺癌29例のうち,TBLB未施行4例を除いたTBLBの診断率は36%(9/25)と低かったが,EUS-FNAと相補的に施行することにより,100%の診断を得ることができた.【結論】EUS-FNAは,縦隔病変の診断に有用であり,特に肺癌の診断においてはTBLBとの相補的な施行により,診断の一層の向上が期待される.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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