日本消化器内視鏡学会雑誌
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経験
2cm未満の胃粘膜下腫瘍に対する粘膜切開直視下生検法の有用性
木下 幾晴木下 真樹子上畠 寧子田端 宏尭藤田 洋一小澤 悟中谷 佳弘岡 正巳安岡 弘直
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2015 年 57 巻 7 号 p. 1509-1515

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抄録
GIST(gastrointestinal stromal tumor)は免疫染色によって病理組織学的な診断がなされる疾患である.ガイドラインでは病理組織学的検索にはEUS-FNAB(endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration biopsy)による精査が推奨されているが,2cm未満の胃粘膜下腫瘍に対しては診断能が低下することが問題である.粘膜切開直視下生検法は腫瘍を確実に露出させ生検するため,2cm未満の病変でも病理組織診断に必要十分な組織を得る事ができる.当院ではこれまで6例の20mm未満の胃粘膜下腫瘍に対し粘膜切開直視下生検法を施行した.3例がGISTであり,平均腫瘍径は13.4mm,全例で診断に必要な免疫染色が可能で,生検標本と手術標本のKi-67 labeling indexは同等であった.粘膜切開直視下生検法はEUS-FNABが不得意とする2cm未満の胃粘膜下腫瘍の診断において特に有用であると考える.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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