抄録
大腸腺腫に対する内視鏡的ポリペクトミーは,大腸癌の発生率抑制と大腸癌の死亡率低下効果があるが,スクリーニング目的での大腸内視鏡検査にて発見される病変には,1-5mmの微小ポリープと6-9mmの小ポリープの1cm未満の小型ポリープが多くを占める.近年,高周波電流を使用しない,いわゆるCold polypectomyが後出血や穿孔の偶発症の危険性がより低いポリープ摘除法であることが知られ,欧米を中心に普及しつつある.微小ポリープに対してはjumbo鉗子を用いたCold forceps polypectomyが,小ポリープには小型で剛性があるスネアを用いたCold snare polypectomyが勧められる.ただし,高周波通電によるburning effectが無い分,病変摘除直後には十分な洗浄とNBIなどの画像強調内視鏡を用いた遺残の確認が必要である.