日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
術前生検による確定診断が困難であった粘膜下腫瘍様超高分化型胃癌の1例
小原 佳子下立 雄一毛利 裕一松枝 和宏山本 博能登原 憲司
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2016 年 58 巻 2 号 p. 93-99

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抄録
症例は64歳男性.タール便と貧血精査の上部消化管内視鏡にて,胃体上部小彎に4cm大の粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.一部で発赤調の不整な陥凹領域を認め,NBI拡大内視鏡観察では表面構造及び微小血管構造にわずかに不整を認めた.超音波内視鏡では固有筋層への浸潤が疑われた.粘膜下腫瘍様の形態を呈する進行胃癌を疑ったが,生検,超音波内視鏡下吸引生検,粘膜切開生検で癌の確診が得られなかった.しかし胃癌の可能性が否定できないこと,出血のリスクが高いことから手術を施行した.病理診断は漿膜下層に至る超高分化型の進行胃癌であった.粘膜下腫瘍様の形態を呈した超高分化型胃癌は報告例がいまだ少なく,貴重な症例と考え報告する.
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© 2016 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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