日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
総説
大腸側方発育型腫瘍の概念と内視鏡診断
鴫田 賢次郎田中 信治林 奈那岡 志郎茶山 一彰
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 58 巻 3 号 p. 153-162

詳細
抄録
工藤らにより大腸側方発育型腫瘍(laterally spreading tumor:LST)の概念が提唱されてから20年以上経過し,その臨床的重要性は世界的にも認められている.2013年7月には,『大腸癌取扱い規約第8版』にその定義が掲載されたが,肉眼型とは異なるニックネーミングであることがポイントである.LSTは,その形態から顆粒型granular typeと非顆粒型non-granular typeに分類され,さらに顆粒型は顆粒均一型homogeneous typeと結節混在型nodular mixed typeに,非顆粒型は平坦隆起型flat elevated typeと偽陥凹型pseudo-depressed typeに亜分類されるが,亜分類ごとに臨床病理学的にも分子病理学的にも差異を認め,治療方針の決定に関わる重要な分類である.しかし,亜分類,特にLST-Gの亜分類が施設間・内視鏡医間で一致しないことも多い.今回,文献をreviewしその現状を明らかにするとともに,結節・顆粒の具体的な大きさによるLST-G亜分類の臨床的意義について,当科のデータを踏まえ解説した.
著者関連情報
© 2016 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
次の記事
feedback
Top