抄録
症例は62歳男性.健診異常に対する精査目的で施行した下部消化管内視鏡検査で,上行結腸に約35mm大の粘膜下腫瘍を認めた.CTで不均一な造影パターンを示し,FDG-PETでは集積亢進を呈したため,GISTなどの腫瘍を疑った.腫瘍に対してボーリング生検を行ったが,病理組織学的診断は得られなかった.今回われわれはスライディングチューブおよびガイドワイヤ補助下に前方斜視型コンベックス型超音波内視鏡を上行結腸に挿入し,粘膜下腫瘍に対しEUS-FNAを施行した.EUS-FNAにて術前診断しえた上行結腸Schwannomaの1例を経験したため報告する.