日本消化器内視鏡学会雑誌
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経験
良悪性診断困難とされた異型上皮において,生検鉗子形状の違いが組織標本の質と組織診断に与えた影響
馬場 洋一郎田中 宏樹磯野 功明向 克巳齋藤 知規岡野 宏佐瀬 友博松崎 晋平村田 哲也
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2016 年 58 巻 3 号 p. 182-188

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抄録
【背景・目的】鉗子形状の違いが組織標本や組織診断に与える影響は明らかではないため,組織学的に良悪性診断困難とされた異型上皮検体においてこれらを検討した.【対象・方法】対象は良悪性診断困難異型上皮と診断された鰐口型を使用した33検体と標準型鉗子を使用した28検体.組織標本の質を面積,挫滅,方向で検討し,診断への影響は経過を追う中で癌との診断に至った検体を比較した.【結果】鰐口型鉗子を使用した組織標本は組織面積が大きく,組織挫滅が少なく,方向が維持され,初回組織診断で癌との診断が困難であった検体は減少した.【結論】生検鉗子形状の違いは組織標本の質や組織診断に影響すると考えられた.
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© 2016 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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