日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
初期病変の形態変化を観察しESDで切除し得た食道verrucous carcinomaの1例
村脇 義之三浦 将彦吉村 禎二谷村 隆志山田 稔吉田 学
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2016 年 58 巻 6 号 p. 1149-1154

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抄録
verrucous carcinoma(VC)の初期病変からの形態変化が観察でき,内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で切除した1例を経験した.症例は60歳,男性.内視鏡検査で胸部食道に白色調の粗糙粘膜でヨード不染を呈する平坦病変を指摘した.生検では異型細胞に乏しくepidermizationが疑われた.1年後に再検したところ同病変は白色小結節を伴う表在隆起性病変となり,その1カ月後には白色小結節は癒合傾向を呈しなお且つ隆起が顕著になった.生検では高分化型扁平上皮癌であり,診断治療目的にESDで切除した.術後病理はT1a-MMの高分化型扁平上皮癌であり,組織学的特徴からverrucous carcinomaと確定診断した.
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© 2016 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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