抄録
症例は74歳男性.心窩部痛にて近医を受診.CT,MRCP,EUSにて混合型IPMCの診断で当科紹介受診.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.術後14日目に発熱を生じ,腹部CTにて膵空腸吻合部背側に液体貯留を認め,膵液瘻と判断した.膿瘍腔は腸管が介在するために体外ドレナージが困難であったが,残胃に接していたため,EUS下経胃的ドレナージを施行した.感染性排液を認めたが,徐々に減少し,1週間でドレーン抜去可能であった.膵切除術後の膵液瘻に対するEUS下経胃ドレナージは低侵襲,かつ入院期間の短縮の可能性が見込める手技であり,有効な治療選択肢の一つとなり得ると考えられたため報告する.