レーザー経鼻内視鏡EG-L580NWのLCIモードを用いて胃底腺粘膜の近接観察を行い集合細静脈(CV)と腺管構造(GS)の視認性を観察することが,Hpの現感染,除菌後,未感染の診断に有用か否かを後方視的に検討した.CVおよびGS視認性はそれぞれ消失・不明瞭・明瞭の3群に分類した.①現感染ではCVの消失と明瞭なGS視認性,②除菌後では明瞭あるいは不明瞭なCV視認性とGS視認性の消失,③未感染では明瞭なCV視認性,が診断の特異度を上げる所見であった.また,除菌後は2年未満の早期からGS視認性の消失が観察された.LCIモードでは,色調が白色光観察と近似しており違和感なく日常臨床で使用できる点,また,腸上皮化生巣が示唆されるラベンダー色を呈する領域を避けて胃底腺粘膜を観察できる点で有用である.