症例は73歳男性.右腹部違和感を主訴に来院され,大腸内視鏡検査(CS)を施行したところ,上行結腸に側方発育型腫瘍(LST)を認めたため,内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行った.EMR翌日に,腹痛と発熱を認めたため当院受診された.来院時,血液検査にて炎症反応上昇を認め,腹部単純CTでは上行結腸に重積を認めた.緊急入院とし,診断的治療目的にてCSを施行すると上行結腸に浮腫状粘膜を認めていたが,重積は解除されていた.本症例ではEMR施行時の局注やクリップによる影響に加えて上行結腸の固定が悪く,移動盲腸であったことなどから腸重積をきたしたと考える.EMR後の腸重積は稀であり.若干の文献的考察も踏まえ報告する.