日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道ESDに対するプロポフォール・デクスメデトミジン塩酸塩併用鎮静の実現性
野中 敬 稲森 正彦宮下 徹也原田 紳介稲生 優海鹿野島 健二松浦 瑞恵日暮 琢磨大久保 秀則飯田 洋遠藤 宏樹日下部 明彦前田 慎後藤 隆久中島 淳
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2017 年 59 巻 2 号 p. 226-233

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抄録

【目的】従来のベンゾジアゼピン系薬剤を用いた鎮静と比較して,食道ESDにおけるプロポフォール(PF)とデクスメデトミジン(DEX)を併用した鎮静の有効性と安全性について検討する.

【方法】当施設で食道ESDが施行された連続40症例の臨床情報を遡及的に解析した.20例はベンゾジアゼピン系薬剤による鎮静(従来群),20例はPF・DEX併用による鎮静(併用群)が行われた.鎮静の有効性と安全性に関する各パラメータを両群で比較した.

【結果】併用群は処置時間が有意に短く(61分 vs 89分,P=0.03),抑制を要する体動が見られた患者の割合も有意に少なかった(25% vs 65%,P=0.025).一方,併用群は低血圧(60% vs 15%,P=0.008)と徐脈(60% vs 15%,P=0.008)の発生率が有意に高かった.治療中断を要する重篤な有害事象は両群ともになかった.

【結論】PFとDEXを併用した鎮静は食道ESDにおいて患者体動を抑えた安定した鎮静となり得る可能性が示唆された.

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© 2017 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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