日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
上行結腸粘膜下腫瘍として無症状で発見され大腸アニサキス症が疑われた1例
加藤 亜裕 似鳥 修弘松井 信平田中 求片岡 幹統首村 智久羽鳥 隆池田 佳史相田 真介
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2017 年 59 巻 5 号 p. 1316-1320

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抄録

症例は57歳,女性.直腸カルチノイド治療後の定期的な下部消化管内視鏡検査施行時に上行結腸に粘膜下腫瘍が発見された.粘膜面に陥凹を伴う1.5cm大の腫瘤であった.超音波内視鏡検査では内部に高エコーな部分を伴うやや低エコーの腫瘤であった.上行結腸粘膜下腫瘍の診断で,腹腔鏡補助下上行結腸部分切除を施行した.病理組織学的検査では中心部に凝固壊死とその内部に線虫様の構造を認め,周辺部に好酸球とリンパ球浸潤を伴う肉芽組織を認めた.術後の血液検査で抗アニサキス抗体が陽性であったことから,大腸アニサキス症が疑われた.無症状で偶然粘膜下腫瘍として発見された上行結腸アニサキス症を経験した.

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© 2017 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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