日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
術前診断し得た主膵管内発育した膵神経内分泌腫瘍の1例
北本 博規 和田 将弥岡田 明彦谷口 洋平占野 尚人井上 聡子鄭 浩柄杉之下 与志樹松岡 亮介猪熊 哲朗
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2017 年 59 巻 5 号 p. 1321-1328

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抄録

症例は48歳女性.心窩部痛を主訴に近医を受診し,血液検査で肝胆道系酵素高値を認め,腹部超音波検査で総胆管拡張を認めたため,当院紹介受診となった.CT・MRI検査では総胆管~肝内胆管拡張に加え,膵頭部分枝膵管拡張と膵体尾部萎縮を認めた.EUSでは総胆管は径10mmと拡張し,下部胆管は乳頭部と連続する膵頭部の長径27mm大の腫瘍により圧迫されていた.ERCPを施行したところ,主乳頭開口部より腫瘍の露出を認めた.膵頭部主膵管は拡張し内部に鋳型状の透亮像を認め,膵管内腫瘍栓と考えられた.生検にて主膵管内進展した膵神経内分泌腫瘍と術前診断し,膵全摘術が施行された.最終病理診断は非機能性神経内分泌腫瘍G2であった.主膵管内進展を来した膵神経内分泌腫瘍の術前診断例は少なく,若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2017 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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