日本消化器内視鏡学会から,2012年「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」と2017年「直接経口抗凝固薬(DOAC)を含めた抗凝固薬に関する追補2017」の2つのガイドラインが示され,これらは消化器内視鏡後の出血予防のみならず,抗血栓薬の休薬による血栓塞栓症の誘発にも配慮されたガイドラインとなっている.抗血栓薬多剤内服患者や抗凝固薬内服患者では特に胃ESD後出血率が高く,ESDを施行する際には,内視鏡施行医が偶発症発生リスクを正しく理解のうえ,患者本人に治療の必要性と出血などの偶発症を説明し,明確な同意のもとに施行する必要がある.